クルマの運転と靴の関係

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『運転に適した履物とは?』


 運転するとき、あなたは履物について何か考えるだろうか?

別に、何でもいいのではないか? などと考えるアナタ。

そこには大きな落とし穴が潜んでいます。

そこで、今回は運転と履物について考えてみましょう。

 そもそも、なぜ運転に関して履物に制限があるのでしょうか?

その理由は、大きく次の二つに集約できます。

    1.運転操作に影響がでるため
    2. 安全のため

 まず1について考えてみましょう。車の運転は、視覚、聴覚など、いわゆる五感が必要です。その中でペダルのタッチは、足の裏で感じ取る触覚が重要な役割を担います。

  具体的には、アクセルペダルを踏みこんだ時に、どのくらい踏み込むと、どの程度エンジンの回転数が上がり、どんな感じで車が加速をして行くのか。ブレーキペダルも同様に、どこくらい踏んだらどの程度ブレーキが利いて行くのか。または、それぞれのペダルの遊びがどの程度あるのだろうか。
  このような情報は、まずは足から察知します。それを基にして、どのようにペダルを操作すればいいのかというフィードバックを、その都度ほぼ無意識に行っています。
 つまり、アナタの足は、超高性能なセンサーと調整システムそのものです。従って、感度と微調整の能力を最高の状態に保つためには、良い履物が絶対かつ必要条件になります。

 

 2については、1と関連しています。ペダルのタッチを感じ取れないと、交通事故に直結します。例えば、ブレーキを踏もうとしたら、靴が滑って追突してしまった、などの事故につながる可能性が出てきます。履物に起因したこの手の交通事故は、無数に発生しています。

 

 では、どのような履物がいいのでしょうか?

個人的には、以下のものをお勧めします。


   ・かかとの低いもの
   ・靴底が薄く、硬めのもの


 かかとについては、ヒールの高いものなどは、ペダルを踏み外す可能性があります。サンダルのようなかかとを固定できないタイプも、走行中に履物が脱げてしまい大惨事になりかねません。

 靴底の厚さに関しては、ペダルに関する情報が取りやすいので、薄いものに越したことはありません。ただし、柔らかい靴底は疲れやすいので、長距離を運転するときには注意が必要です。

 参考までに、裸足ではダメなのか?ということを考察してみましょう。

 一見、感度抜群、ペダルが汚れない、など、問題なさそうに見えます。ただ、急ブレーキなどの操作を行う場合、意外と強く踏み抜けません。

 一番のデメリットは、事故になったとき、素足では大けがに直結する可能性が高いということです。むき出しの素足はかなり危険なので、これも絶対にやめましょう!

 

 以上を参考にして、もう一度履物について確認しましょう。暑いからといってサンダルで乗り込もうとしていませんか?仕事で頻繁に乗り降りするという言い訳をして、ハイヒールで運転していませんか?

 たかが履物と言って侮ってはいけません。自動ブレーキが普及してきましたが、条件によっては作動しない可能性もあります。または、もしその状態で事故を起こしてしまった場合、責任は誰にやってくるのでしょうか?ちょっと想像してみましょう。良い運転は、まずは服装と履物からです!!