目線を上げると運転も変わる!

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『視線を上げる』

 車を運転するとき、最も重要な要素とは、視線です。
 試しに、「今から30分目を瞑って運転してください」と言われたらどうでしょうか?当然ながら、アクセルを踏むことにとても恐怖を感じると思います。個人的にもイヤです。一口に視線といっても多岐に渡り深いので、今回は、視線の高さについて考えていきましょう。

 視線とは、単に前さえ見れればよい、という訳ではありません。目の位置を下げてはいけないのです。この理由は、自転車にも同じことが言えます。例えば、ママチャリを運転するとして、前カゴや前輪を見て運転しようとすると、うまく走らせることができるでしょうか? 動いたとしても、安定した走行にはならず、歩行者や障害物がある場合、うまく回避できません。車の運転一緒で、ボンネット(フード)の先ばかりを見ても、ふらつくばかりで、うまく走ってくれません。では、どうすればいいかというポイントを以下に挙げてみます。

 ① やや顎を引いて、鼻より上部を見て、水平を保つように見る
 ② ヘッドレストに頭をつけない

 まっすぐ先を見るポイントは、①が大切になります。同じ場所を見るのでも、下の部分を見るのと、鼻から上の部分を見るのでは、印象がかなり違ってきます。下を見ていしまうと、先の見通しが全く立たず、カーブではふらつきやぎこちないハンドリングの原因になります。場合によっては、先行車がブレーキを掛けたり、歩行者がいたりしても、発見が遅れて交通事故に遭う可能性も否定できません。


 ①に関連して、もし、②のように、ヘッドレストに頭をつけて運転しているのであれば、要注意です。これは、普段視線が低くなっている人に見られます。この状態で遠くを見ようとする場合、顎を上げることによって適正な角度を形成するので、ヘッドレストに頭が付いてしまいます。これの何が良くないかというと、カーブを曲がる際に進行方向に首が曲がらず、結果的に先をみることができなくなります。見ているようでも見れていないので、やはり、ぎこちない操作の原因になってしまいます。


 正しい運転姿勢を取ると、ヘッドレストと頭の部分には、握りこぶし一つほどの隙間ができます。

 余談ですが、ヘッドレストは、本来はぶつかった衝撃でから頭部を守るために装備されています。名前から考えると頭を休憩する場所に思えますが、そうではありません。


 今では滅多に見かけなくなりましたが、たまに、旧車や古いアメ車みたいなスタイル

をマネしてヘッドレストを外して乗っている人もいます。これは、すぐにやめましょう。いくら自分でぶつからなかったとしても、後方から追突されると、あっという間にむち打ち症になってしまいます。こういう方に限ってシートは寝かせて乗っている場合が多いので、腰にも大きなダメージを受けます。車好きからすると古いアメ車はとてもカッコいいですが、現代の車でやると、危険なだけで何のメリットもありません。

 普段何気なく取っている視線の位置。安全面でも操作面でも「超」が付くほどの重要項目です!先を見てアクセルを踏む前に、今一度確認してみましょう!