『車の運転姿勢は座席で決まる』

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『アナタの座席の位置は大丈夫ですか?』

 車を運転するとき、アナタは座席の位置について気にしたことはあるでしょうか?自家用車を持っていて、初めて乗車したときに調整して終了、などという方はよくお見えになります。または、たまたま違う車に乗ったときはどうでしょう?レンタカー、会社の社用車、家族所有の別の車など、ひょんなことからいつもとは違う車に乗るという機会が訪れるときもあると思います。そのとき、「まあ、こんなものだろう」と何となく乗っていると、運転操作がしっくりこないどころか、最悪の場合交通事故を引き起こしてしまう可能性もあります。

 アナタが運転席に乗り込み、座席についてまず気にする点といえば、ペダルの踏みやすさではないでしょうか?この前後調整ができてこそ、その他の部分の調整が可能になり、有効になる、と言っても過言ではありません。では、どの位置が適切なのでしょうか? 

①ブレーキを踏み抜けることができる

②アクセル(やクラッチ)をしっかりコントロールできる場所

 まず、大前提としては、①の通り、ブレーキが踏み抜ける場所、になります。緊急事態が発生していざ、というときには、全力で踏み込んで停止しなければならなりません。ABS、ブレーキアシスト、など、現代の車には、アナタのブレーキングを支援してくれる装置が現在の車には標準で装備されていることが多々あります。ただし、普段と比べてガツンと踏み込まなければ作動しません。

 以上の理由で、まずはブレーキをしっかり踏み抜ける位置になります。ただし、前に出しすぎてハンドルを操作できない位置まで出す、ということのないようにしましょう。

 ②については、滑らかに走行するうえでは重要なポイントになります。後ろ過ぎても前過ぎても、足にアクセルの感覚が伝わってきません。MT車クラッチも同様です。適度な膝の伸び縮みをやれるからこそ、繊細な半クラッチクラッチを離すコントロールが可能になるのです。

 

 この2点を念頭に置きながら、ぜひ座席の調整を行ってみましょう。上手な方、経験の長い方ほど座席の位置は毎回こだわってやっています。某元F1ドライバーの方は、運転席に乗るたびに5分以上の時間をかけて念入りに席の位置を調整しています。驚くべきことにも感じるかもしれませんが、人の命がかかわっていることと考えれば、むしろ、こちらのほうが自然と言えるのかもしれません。たかが座席、ただ、この良しあしであなたの運転操作や路上走行時の安全確保は格段に向上します。決して侮ってはいけません!