『セルフスタンドにおける給油のポイント!』
『セルフ式ガソリンスタンドはどうやって給油するの?』
今回は、リクエストをいただいた案件について取り上げたいと思います。このようなリクエスト、お待ちしておりますので、何か疑問のある方、ぜひお気軽に連絡下さい!!
久々に車を運転するとき、運転そのものも大変ですが、知識がないと、クルマの維持、管理に関するメンテナンスも不安になります。身近な場面では、今回のように燃料の入れ方に自信がない、という切実なことも出てきます。最近では、自分で燃料を入れなければならない「セルフスタンド」が主流になっています。そこで、不安なく給油できるポイント、コツを以下にまとめました。
『給油口の位置を確認する』
一見、そんなこと?などと思われるかもしれません。しかし、この位置を間違えると、せっかく到着しても移動なければなりません。特に、混雑していると一度お店から出てもう一度並び直す、という二度手間になり兼ねません。
実は、クルマは同じメーカーでも、車種ごとに給油口が右にあったり左だったりと、統一感がありません。従って、クルマに乗るときは、給油口の位置を再確認しましょう。
『油種の選択を正しく行う』
これは、間違えるとクルマが動かなくなってしまう可能性がありますので、注意してください!通常のスタンドでは、
・レギュラー
・ハイオク
・軽油(ディーゼル)
と、油種が表記されています。レギュラーとハイオクはガソリンのことです。
ここで絶対にやってはいけないのは、
ガソリンと軽油を入れ間違える
ことです。間違えると、給油後エンジンが止まってしまいます。間違えて入れた燃料をタンクから抜いて掃除してからもう一度入れ直すという、大変な事態になってしまいます。
では、同じガソリンである、ハイオクとレギュラーを間違えるとどうなるのでしょうか?結論から言うと、現代の国産車であれば、ほぼOKです。具体的には、以下の通りです。
⇒レギュラー仕様のクルマにハイオクを入れると??
レギュラー仕様のクルマにハイオクを入れても、洗浄という点では効果があるかもしれませんが、走りに関しては、あまり効果はありません。単純に考えると、50リッター燃料が入ると、500円余分に払うこと以外は、どちらも同じようなものです。
⇒ハイオク仕様のクルマにレギュラーを入れると??
壊れるかどうかという観点では、現代の国産車であれば、コンピュータで点火時期などを補正しますので、ほぼ問題なく動きます。ただ、走りに関しては、パワーは落ちるので、燃費などにも影響がでます。外車もよほど問題ないとは思いますが、これはなんとも言えません。一例としては、昭和60年くらいのBMWにレギュラーを入れてバンバン走ってみましたが、特に壊れませんでした。例は違いますが、昭和の古い50㏄のスクーターにハイオクを入れたら、非力すぎて燃料が爆発しきれず不調になりました(笑)
参考までに、レギュラーとハイオクの違いは、
・オクタン価の違い
・洗浄剤が入っているかどうか?(一部のレギュラーには洗浄剤が入っています)
になります。この違いで、1リッター当たり約10円の価格差がでてきます。
『給油をする』
上記の選択を間違えずに、お金を入金したら、あとは選択した油種のノズルを取って、ノズルのレバーを指で握って給油をするだけです。注意としては、給油前に静電気除去シート(パッド)に手を触れて、体内の静電気は放電してください。最悪の場合、ガソリンに引火する場合があります。携帯電話も微弱な電波が飛びますので、使わない方が賢明です。
以上、給油に関してポイントをまとめてみました。燃料に関するお話は奥深く、詳しく見ていくととても面白いですが、今回はごく簡単に説明しました。ぜひ、正しい給油をして楽しいカーライフを送りましょう!!
『歩行者は、油断したときにやってくる』
今回は、夜間と歩行者の関係について考えていきたいと思います!
当然ながら、歩行者は昼間も夜間も存在します。
「暗くて見にくいから」という理由以外で、
なぜ夜のほうが歩行者を発見しにくいのかを考察していきましょう。
『服の色と視認性』
実は、夜間では、服の色で発見しやすいかどうかが分かれます。一般的に、
夜間の運転は、暗い色をした服を着た人を発見しにくい
という傾向にあります。見出しの写真はあまり良い作例ではありませんが、やはり、白い人の方が目立ちます。視点を変えると、暗い色を着て歩く場合クルマに撥ねられやすい、ということが言えます。アナタが徒歩で夜間外出するとき、明るい色か、反射材の付いた服や靴などを履いていく方が安全です。
冬のシーズンになると、必然的に黒っぽい服を着ている人が多くなります。また、中学生や高校生などの学生さんは、制服自体が黒、という場合も往々にしてあります。速度、避けるときの距離には特に気を付けて走行しましょう。
『横断歩行者』
帰宅ラッシュの時間帯になると、歩行者は飛躍的に増加します。しかも、急いでいる人も多いので、急に飛び出してくる、ということもよくあります。
この場合、運転のポイントは、
運転中は、全ての歩行者の動向をチラリとでも目に入れること!
になります。これだけでも急な飛び出しに対する備え、視界に入り危険予測ができる、など、十分な安全対策ができます。
また、高齢者にも注意が必要です。警察の担当者から聞いた話では、高齢者は行きたい場所を見て思い立つと、子供のようにそのまま歩いて道路を横断してしまうことがあるそうです。事故事例を見ていると、夜間の直線路で車に轢かれてお亡くなりなった高齢者も多数お見えになります。また、夜明け前の暗い時間帯に活動している高齢者を撥ねてしまう、という事例もあります。
深夜になると、酒に酔いつぶれて、道路の上で寝てしまう方もたまにいます。やはり、このような人を轢いてしまう死亡事故をニュースで聞くこともありますし、私の住んでいる町でも、数年前実際に発生しました。
『まとめ』
あなた自身も歩行者になる経験があると思いますが、暗い道路で横断した経験の一度や二度はあると思います。しかし、クルマの運転をしてみると、非常に危険な経験をする場合もあります。ハンドルを握る以上は歩行者を100%発見し、動向を予測しなければ交通事故になってしまいます。危険予測を併用して発見に努めてください。
もう一つ、歩行者からアナタを発見してもらいやすくする方法があります。それは、
早めにヘッドライトを点灯する
ことです。暗くなり始めたら、点灯を心掛けて下さい!ヘッドライトを点灯する理由は、アナタが見やすいためではありません。正直に申し上げて、夕暮れ時にライトをつけても付けなくても、アナタにとって見え方はほとんど変化がありません。最大のメリットは、
アナタを周りから発見してもらうため
に、早めにライトを点灯するのです。秋の夜長から冬の足音がやってくる今日この頃。ぜひ、今日からやってみましょう。
『夜間のライトはどうすべき??』
『これからは夜間の季節!』
こんばんわ!最近日が暮れるのがめっきり早くなりました。そんなことを考えていたら、リクエストが来ました!リクエスト、どんどん下さい!!皆様からの生の声にできるだけ応えていきたいと思います!!
その第一弾として、今回から少し夜間の運転について考えていきたいと思います。
一日一回必ず訪れる悪条件、それは、夜間です!そして、そのような悪条件ほど車を運転する確率は高くなると言えます。例えば、激しい豪雨を目の当たりにして、心の中でこぶしを握りながら満面の笑みで自転車を走らせる人少数派ですし、バス停や駅に徒歩で向かうのも辛いと思います。そんなとき、ふと見ると、アナタには運転できるクルマがある! そんな場合、数秒後にはキーを手にしているのではないでしょうか。悪条件を前にすると、クルマとは何て尊いものなのでしょう!
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。
『ヘッドライトと照射範囲』
どの車にも必ず付いている夜間用装備としては、ヘッドライト(前照灯)があります。これは夜間の命綱とも呼べる重要な装備です。このライト、どのくらいの距離を照らすことができるかはご存知でしょうか?一般的には、
下向きで40メートル、上向きで100メートル 程度
になります。これを見るだけではピンとこないかもしれません。例えば、下向きで時速60キロメートルで走行時に障害物を発見した場合、ブレーキだけでは間に合わずぶつかってしまうことを意味しています。実際、意外と見えません。個人的にも、カーブで遊んでいたイノシシファミリーとぶつかりそうになったことがあります。
では、どうすればいいのかというと、ポイントは以下になります。
① 誰もいない場所ではヘッドライトを上向きにする
② レベライザーを調整する
①は、交通安全系のポスターでも推奨している方法です。上向きにする方法はかなり有効で、照明のない夜道では、迫りくるカーブの雰囲気をとてもよく掴むことができます。許される環境であれば、積極的に使ってみましょう!ヘッドライトを上向きにするもう一つの利点は、
対向車の立場からでは、カーブや先の見えない交差点で自車の様子が良く分かる
ということです。ただし、対向車や歩行者がいるときは、直ちに下向きしてください!
もう一つの②はどんなものなのでしょうか? これは、ヘッドライトの下向きの照射角度を調整できる装置です。このダイヤルを回すことによって照射範囲を最適化することができます。本来は、荷物を大量に積み込んだ場合やリアシートに人が乗って照射角度が狂った場合に調整するものです。この存在を知らずに、クルマを所有してから不適切な照射角度のまま運転している場合もありますので、一度確認してみるといいかもしれません。ただし、全ての車に装備されているわけではないので、なければ調整不可です。
余談にはなりますが、ヘッドライトが眩しい場合はどうすればいいでしょうか?その場合、相手のライトを直視すると、一瞬目がくらむ「眩惑」という現象になり、危険です。対策としては、視線を左斜め前に移して、対向車のライトをやり過ごしましょう!
また、後続車のライトがまぶしくてルームミラーが見えない場合は、防眩装置を使用しましょう。写真の丸印のつまみを動かすと、まぶしさが軽減され、後方視界も確保されます。ただし、この装置も車種によっては装備されていない場合もあります。
『まとめ』
前照灯についてのポイントは以上になります。自分がライトを照射する場合、ちょっとしたことに気を配るだけで、夜間の視認性の向上につながります。
その他には、ヘッドライトを明るいものに交換する、という方法もありますが、交換方法が良く分からない、車検に通らない、という場合もあります。もし交換する場合は、プロの方と相談の上交換することをお勧めします。
長くなってしまいましたが、次回は夜間と歩行者の関係を考察したいと思います。
安全運転の第一歩は、安全確認と合図!
今回からは、実際にアナタが路上を走行する場合に注意すべき点、ポイント、アドバイスなど、具体的な事例を交えて考えていきたいと思います。その中で、今回は安全確認と合図について考えてみましょう。
では、実際に安全確認は、どんな時にどこをみるのでしょうか?場合については、ほぼどんな時でも、といっても過言ではありません。発進、交差点、進路変更、後退、さらに、普段前進しているときでも周囲を見る必要があります。では、そのようなとき、何を見てどうやって確認していきましょうか?ここでは、交差点を例に挙げてみていきましょう。
一般的に、多くの人が免許を取得する自動車教習所では、教本を見ると、以下の通りに書いてあります。
安全確認⇒合図(方向指示器)⇒再確認⇒行動
一番最初に書いてある「安全確認」とは、ルームミラーとサイドミラーで後方確認を行います。そして、合図を出し、ミラーで見えない部分について、目視で再確認をしてから行動を開始するという流れになります。別に、穴が開くほどミラーを見る必要もありませんし、思い切り振り返るように見たりする必要はありません。普段通り、必要な分だけをチラリと見ていただければ結構です。ただし、この行動を取るには、ある程度の時間がかかります。では、この時間を確保するためには、どうすればいいでしょうか? 答えは、
交差点では約30メートル手前、進路変更では約3秒前
になります。
交差点の30メートルというのはイメージしにくいですが、例を挙げると、アナタが小学校や中学校で泳いだ25メートルプール一つ分の大きさになります。そんなプール泳いだこともない!という方、スミマセン。では、もう少し理論的に考えてみましょう。
ここでもう一つ質問です。時速40キロで走行時、クルマは1秒間で約何メートルくらい移動するでしょうか?普段あまり考えない分野だと思いますが、計算すると、約11メートルになります。ということは、時速40キロ以上で走行している場合、約3秒前に出せば、30メートルという距離は確保できることになります。見方を変えると、だから進路変更も約3秒前に出す、となっています。
そうは言っても、自分の位置から曲がる交差点まで、ほかの小さな交差点や側道など紛らわしい場所が全くないなど、状況次第ではもう少し手前から出した方が分かりやすい場合もあります。反対に、合図のタイミングが手前すぎると、停車と勘違いされて、勝手に追い越される場合があります。
『まとめ』
道路を走る上での実用的な内容として、今回は安全確認と合図を取り上げてみました。安全確認については、見なければならない場所は必ず見てください!交差点で自転車やバイクとぶつかる場合もありますし、年に何件かは、発進時にお母さんがお子さんを轢いてしまう事故が発生しています。また、合図は他人への意思表示です!これが不適切だと誤解を招き、事故やトラブルの元になってしまいます。正しい方法とタイミングでこれらを実践してみましょう!
『自動車の幅、車両感覚を掴むコツ!』
車両感覚は、アナタの重要なセンサーである
車を運転していて、アナタが気になる部分といえば、どんな点でしょうか?カーブの走行?それは、前回検討しましたね!進路変更?それもあると思います。車庫入れ?
感覚的な部分は難しいですよね?
答えは、「車両感覚」です。
車庫入れの時もそうだと思いますが、この感覚の良し悪しで、運転の楽しさ、正確さが決まってきます。そこで、今回は車体の感覚の中でも、フロントタイヤの感覚について、検討してみましょう。
本当は画像があるとイメージしやすいのですが、諸事情で用意できませんでした。
申し訳ありません。
アナタが免許を取得するとき、自動車教習所では、この感覚を第1 段階の初期で教習をしていきます。その感覚を説明する専用コースがあり、そこで説明を受けます。このことは、昔の話かもしれませんし、忘れてしまったかもしれません。そこで、その内容をもう一度おさらいしたいと思います。
① 右タイヤの感覚は、アクセルペダルの奥にあるイメージ
② 左タイヤの感覚は、エンジンフード(ボンネット)の真ん中からやや左にかけて
(車種によって若干違いがあります。また、左ハンドル車は表現が変わります)
かなり大雑把かつ乱暴に言ってしまえば、このようになります。
普通の車を例にすると、右前輪については、アクセルペダルの延長線上に存在します。これは、運転席から降りて実際に確認してもらうと納得していただけます。まれに、キャブオーバーと呼ばれるトラックや一部のワンボックスタイプでは、シートの下にタイヤが来ているものもありますが、これも実際に存在する尻の下にある感覚で大丈夫です。
大型バスなどは、普通車の後部座席くらいの距離に前輪があるものもあります。ただし、日常生活においてアナタがいきなり大型バスの運転を始めるということはあまりないと思いますので、この場では、除外したいと思います。もし、そのような方がお見えになれば、ご連絡下さい!別途個人的にお伝えいたします。
次に左の前輪ですが、これも概ね②のように感じます。ただし、この感覚は、クルマのタイプ、大きさ、幅によって若干変動します。アナタが運転する車の精密な感覚につ
いては、運転席の感覚と、降りて計測した位置の誤差を参考にするといいかもしれません。しかし、1 センチ以内の誤差を詰めて毎日走るドライバーは少数派ですので、日
常生活レベルでは、②の感覚を軸に誤差を埋めていくのがおススメです。
例えば、白線(車道外側線)の引いてある長い直線で左に寄せてみるのもいいかもしれません。自分の感覚とバックミラーで、誤差をできるだけ埋めながら寄せていきま
す。そして、停止後にその誤差を見てから感覚を修正し、再び停止という作業を繰り返すと、ある程度感覚を掴むことができます。
ポイントは、ミラーを使うということと、白線で行ってください。縁石やコンクリートの壁で行うのは、おススメできません。当然ながら、失敗すると、ぶつかります。
車両感覚は、普段の走行位置、路端停車、車庫入れなど、日常カーライフには欠かせない技術です。この感覚を磨くことによって、クルマをぶつけず、こすらず、正確に
走行できます。ぜひ、一度アナタの感覚を試してみてださい。
運転リハビリスクール第 11 号
『車の運転、重要なのは視線とタイミング!!』
どのタイミングで先を見るのか?
車の運転において、視線の向け方が重要なのは、前回お伝えした通りです。今回は、そのまとめとして、最重要項目である、どのタイミングで先を見るのか?ということを検討していきましょう。
極論的な言い方をしますと、クルマはアナタが見た場所に向かって走って行きます。従って、基本的には、アナタが行きたい場所を見て走る感じになります。ただし、そのタイミングを言葉にすると、なかなか難しくなります。そこで、カーブを例に挙げて、イメージをしてみましょう。具体的な手順としては、以下の通りです。
① 下を見ないように、水平を保つ
② カーブでは、入り口と出口付近にバランスよく注意を払いながら見る
③ 自分の走行ラインを頭に描く
④ そのラインに沿いながら、前方の状況も再確認しながら進入して曲がる
これを踏まえて、一言でいえば、こうなります。
先を見て(カーブの状況を捉えて)から曲がる
この一言が、自分の思い通りにクルマを走らせる最重要項目になります。テクニック的にも、安全面から見ても、詰まるところ、コレしかありません!
教習指導員という立場から運転を見させていただきますと、思い通り車が動かない人はこの部分が欠落しています。つまり、この順序がほぼ反対になっているのです。
目の前を見て(カーブの入り口を見て)ハンドルを回しながら次のポイントを見る
こうなってしまうと、
・うまく曲がれない
・操作が早いので余裕がなく、技術的にスピードを出せない
・余裕がないので、周囲の安全確認の遅れ、見落としが目立ち、危険な運転になる
という事態になってしまいます。
まとめ
視線について何回か取り上げた中で、今回は、先を見るタイミングについて考察してみました。一概にコレをやれば良い!というわけではなく、視線の高さ、見る場所、タイミング、全てが密接した相関関係になっています。この3つで、敢えて優先順位をつけるとすれば、手順は先ほど申し上げた①~④の通り、重要度は、
タイミング>見る場所>視線の高さ
になります。
冒頭に書いた通り、クルマはアナタが見た方向に走って行きます。運転に自信のない方は、例えば接触してしまいそうな危ない場所を見て、そこに行かないようにハンドルを切っていきます。逆に、上手な方、経験の豊富な方は、行きたい場所を見て、そちらに行けるようにハンドルを回します。
久々に車を走らせるとき、この点に注意しながら運転してみましょう。
行きたいところを見て行動する。ちょっと人生に似ていますね!
運転リハビリスクール 第10号
車の運転、カーブではどこを見るべき??
次に行きたいところを見る
「運転は、視線が極めて重要である」これは、前回お伝えした通りです。目の配り方が運転の良し悪しを左右すると言っても、過言ではありません。今回は、その中でも中核を担う部分、「どこを見るのか」というテーマを考察しましょう。
このポイントは、単純に申し上げると、次のようになります。
・アナタが次に行きたい場所を見る
実は、これ以上でもこれ以下でもありません。その中でもどこを見るのかというと、近くと遠く、両方をバランスよく見ればいいのです。例えば、カーブでは、入り口と出口の両方に目を配ることが大切になります。このバランスが崩れ、近くだけを見ていると、
・カーブを走行中に膨らむ
・ハンドル操作が早くなる、または忙しい
・他の車両よりも速度を落とさないと曲がれない
原因になってしまいます。逆に、遠くだけ見ていると、
・カーブの内側にかなり近づいてしまう
・右カーブでは、場合によっては道路の中央、または中央線をはみだしてしまう
傾向にあります。もし、以上の項目に心当たりがある場合は、
次回運転するときにセルフチェックをしてみましょう!
この「バランスよく次に行く場所を見渡す」という行為は、運転のしやすさに限ったことではありません。実は、安全面にも非常に大きな影響を与えます。一例として、前方で不意に道路工事があった、信号が赤になった、前の車が急に止まった、など、不意に予想外の事態に遭遇した場合、それに対応できる時間が変わってきます。当然ながら、近くのみを見ていると、交通事故になってしまう確率が上がります。
まとめ
車は目で見た方向に走ります。交通事故は、発生場所の多くは交差点ですが、見通しの良すぎる直線単路も意外と多く発生します。何もないので安全かと思いきや、道路脇にある電柱や防護柵、標識などに衝突するパターンが多いです。単調すぎて寝てしまう、ぼうっとしてしまう、というのが大きな原因です。ぼんやりした状況では、唐突に表れたこれらのものや、駐車車両が目に入ると、そこに目がけて車が走る、という傾向になります。また、集中力に欠けている状態の方が影響も大きくなります。
・車は目で見た場所に走る
・そのことを考えて、近くと遠くをバランスよく見る
・近くだけを見る行為は、安全面という観点からも危険である
このことを踏まえ、快適で安全、かつ、スマートな運転を心掛けてみましょう。特に、カーブでの走りやすさが違ってきます。コーナーリングを気持ちよく抜ける、というのは、クルマの運転における醍醐味の一つです。ついでに、運転の楽しさもゲットしましょう!!