『現代でも、シートベルトは命綱!』

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『シートベルト、着用のポイント』

 運転をしなくてもなじみ車の深い安全装備といえば、シートベルト。あなたにとってシートベルトとは、どんな存在でしょうか?邪魔くさい、鬱陶しい、など、ネガティブなイメージが強いのではないでしょうか?

「シートベルトが気持ち良すぎる」

などということは、あまり聞いたことがありません。ただし、

「シートベルトを付けないと、気持ち悪くて落ち着かない」

という感想は、聞いたことがあります。現在では、ベルトがないと落ち着かない、という方もチラホラお見えになります。私もその一人です!

 現代の車社会では、シートベルトの装着が義務になっているので、しぶしぶ装着している方もたくさん見えると思います。理由は、安全のため、というのが大きなポイントになっています。

 平成20年に、すべての座席で、シートベルト着用が義務化されました。また、平成に入ってからエアバッグが普及したため、交通事故発生後、本来なら死亡してもおかしくないレベルでも、助かるケースが劇的に向上しました。これはとても素晴らしいことです。

 しかし、エアバッグはあくまでも、補助的なもの。シートベルトをしていないと、エアバッグの作動時に効果を発揮できません。最悪の場合、事故の衝撃で、エアバッグのふくらみ部分が胸にあたり、頭でガラスを突き破って飛び出してしまうケースもあります。

 では、シートベルトはどのように締めればいいのでしょうか?バックルに差して警察に捕まらなければOKというわけにはいきません。ここでは、大きな注意点を最低限あげておきます。

① 骨盤の上を、たるまないように締める
② 首の周辺にベルトが掛からないようにする
③ ねじれないように締める

 まず①です。内臓まわり、つまり、おなかの周辺にはベルトが掛からないようにしてください!万が一事故になった場合、内臓破裂により死亡してしまう可能性があります。骨盤は、左右両方掛かるように締めるべきです。


 ②についても、体型などの関係で首にシートベルトが掛かったまま力が加わると、頸部が締め付けられてやはり死亡してしまう可能性があります。


 最後に③ですが、ねじれたまま締めてしまうと、追突事故などで力が体に加わった時に、影響が出てきます。例えば、肩の周りが捻じれていると、衝撃で鎖骨を骨折することがあります。

 以上の理由から、上記の3点は必ず守って締めましょう!


 ちなみに、最近、カーショップなどで、シートベルトストッパーなるものが販売されています。これは、シートベルトを伸ばした状態で固定できる装置で、体にシートベルトの圧迫感がなくゆったりと座れる装置です。個人的には、これはおススメできません。シートベルトは、ベルトを締め付けた状態で効果が出るように設計されています。つまり、これを付けると、衝撃をシートベルトが吸収することなく体に襲い掛かる可能性が高くなります。楽だからと言って、自分から怪我の程度を助長する装置を取り付ける積極的な意味はありません。妊娠中の方、著しく肥満の方、高齢でシートベルトの衝撃に耐えられない方は、医師との相談のうえで、対策を講じることを推奨します。

シートベルトは命綱。万が一に備えた保険のようなものです。保険は、いざというときに使えないと意味がありません。それは、クルマの運転でも同じです。今この瞬間から、シートベルトは正しく装着しましょう。